産後あまりにも胃痛が続くので、ピロリ菌の除菌をしました!
このブログでは授乳中にピロリ菌除菌を決断した私の体験を紹介しています。誰かのお役に立てれば幸いです。
- 授乳中でも胃カメラ検査はできる!
- 治療したほうがいいと判断されれば授乳中でもピロリ菌除菌が可能!
- 胃カメラ検査の後は授乳OK
- ピロリ菌除菌中は授乳中断を検討する
- 除菌中にしっかり搾乳して完母に戻れた!
0歳3ヶ月の子どもに授乳中なのにピロリ菌除菌を決めたワケ
出産後って免疫力が落ちたり、寝不足で疲れていたり、何かと体調を崩しやすいですよね。
私は10代のころからずーーーーっと胃の調子が悪かったのですが、若さ故に放置していました。
鳥肌胃炎(萎縮性胃炎)と20代に診断を受けるが放置
私の両親も胃潰瘍と十二指腸潰瘍の病歴があり、私自身も高校1年生の時に胃痛症状が現れはじめました。
18歳のときには、今まで経験したことのないような痛みに襲われたことがあります。
胃痛が酷くて一日中もがき苦しんだことは今でも忘れられません
それからも定期的に胃が痛くなることがあり、周りから心配され、胃腸科を受診するように勧められました。
そして、22歳の時に初めて胃カメラ検査をし、鳥肌胃炎(萎縮性胃炎)と診断されました。胃カメラ検査後のピロリ菌抗体検査で抗体価40の陽性でした。
抗体価10以上でピロリ菌の感染が認められると説明を受けました。
『ピロリ菌の除菌』を先生から勧められましたが、1週間薬を飲み続けることが面倒に感じてしまいました。
なんとなく『今までも痛みに耐えてうまくやってこれた』と思い、胃がんのリスクの説明も受けましたが、若かったこともあり除菌の必要性を感じず、そのまま放置していました。
しかし、私が妊娠中母が64歳の若さで末期の胃ガンと診断を受けました。
その時点で、余命半年と言われ「生まれてくるお孫の顔は見れないかも」と言われてしまいました。
母も若いころにピロリ菌に感染していると言われましたが、日常生活に支障がなかったので、除菌しませんでした。
父もピロリ菌に感染しておりましたが即刻ピロリ菌除菌をし、ピンピンしています。
出産後無事に孫の写真だけは見ることができましたが、母はすぐに亡くなってしまいました。
ガン闘病生活の辛さや苦しさを間近で味わい、自分の胃痛とも向き合った方がいいなと思っていた矢先、私も2週間に1回ぐらいのペースで胃がキリキリと痛むようになりました。
授乳中なので、病院に行く勇気も出なかったのですが、産後3ヶ月になるとほぼ毎日胃が痛い状態が続きました。
授乳中だったので痛み止めを飲むことに躊躇し、痛み止めをもらわなかったのですが、痛みに耐えられず痛み止めを貰わなかったことを後悔して、救急車を呼びたくなったほどです。
さすがに、毎日胃が痛いと育児にも支障が出るし、どんどん痛みも増していき痛みで夜中悶え苦しむこともありました。
母の胃がん、産後の胃の不調が重なり「ピロリ菌を除菌しよう!」と決意し、再び胃腸科を受診することにしました。
授乳中の胃カメラ検査 授乳はしてもOKだった!
まずは近くの胃腸科を探して受診し、先生に『過去にピロリ菌抗体検査で陽性だったこと、母が胃ガンで亡くなっていること、胃痛が続いていること、ピロリ菌除菌を強く希望すること』を伝えました。
私の勢いに圧倒された先生は先生は「うーん。授乳中だしね、ピロリ菌を一年先延ばしにしたからといってすごく病状が進行するわけではないかもしれないし、まずは胃カメラで胃の状態をみてから除菌を検討しましょうか」となだめてくださいました。
胃カメラの検査でピロリ菌感染症状があれば抗体検査、陽性であればピロリ菌除菌という流れで進めるとのことでしたので、胃カメラ検査の予約を取りました。
20年放置したので胃壁が大荒れだった
久しぶりの胃腸科受診から約2週間後、胃カメラ検査の日がやってきました。
8時半に病院に到着し胃カメラ検査の準備。胃の中の泡を消す薬を飲んで、鼻から麻酔薬を入れました。
鼻からの麻酔薬がめちゃくちゃ不味かったです!!!!
8時50分ぐらいから先生が来て鼻からスコープを入れて胃カメラ検査をしました。検査自体は10分もかからなかったと思います。
その後、診察室に呼ばれて「萎縮性胃炎だね。十二指腸(胃の出口)の方から萎縮が進んでいくんだけど、胃の入り口あたりもピロリ菌に感染して荒れてるね」と胃カメラの写真を見ながら説明されました。
ピロリ菌の抗体価を調べるために血液検査をし、「1週間後に結果を聞きにきてね」と言われて診察が終わりました。
胃カメラ検査に使う薬は、授乳に影響ないので授乳しても問題ないよと先生に言われましたが、抵抗があったので、検査直後はミルクに変更しました。
もしも、ピロリ菌除菌治療を始める場合はミルクにするつもりだったので、哺乳瓶でミルクが飲めるかどうかの確認も兼ねました。
抗体検査も陽性だったのでピロリ菌除菌を開始
1週間後、ピロリ菌抗体検査の結果を聞きに受診しました。結果は抗体価100以上で陽性でした。
先生からは「授乳中だけどピロリ菌の除菌をしたい気持ちは変わらない?」と聞かれました。
耐え難い痛みが続き、胃カメラ検査の後から1週間ほとんど何も食べられないような状態が続いていたので、痛みに耐えながら育児をするのが辛いので、授乳を中断してピロリ菌除菌をしたいと伝えました。
先生は私の意見を尊重してくださり、ピロリ菌除菌を優先することになりました。
「1週間薬を飲み続けて、飲み終わったら除菌が成功したかどうかの検査があるからね」と先生からも説明を受け、看護師さんからも詳しい説明を受けました。
薬を飲み続けている間の1週間は授乳を中断。1週間薬を飲みきったら次の日から授乳再開してOK。ピロリ菌除菌の判定検査で飲む薬は母乳に移行するので、その日は授乳禁止。という説明をうけて、処方箋をもらい帰りました!
ピロリ菌除菌の薬は絶対に授乳してはいけない!というわけではなかった?
私がピロリ菌除菌に使ったのはボノサップパックという薬のセットで、1回に飲む分量がひとパックになっています。
内容はタケキャブ20、クラリス200、アモキシシリン250でした。
飲み忘れないように日付と曜日を書いてあります!
胃腸科の先生からは「薬を飲み続けている間も1週間は授乳を中断。1週間薬を飲みきったら次の日から授乳再開してOK」と言われたのですが、聞き間違い、勘違いしていないかの確認の為、薬剤師さんにも『授乳の中断と授乳再開時期の確認』をしました。
薬剤師さんからは「クラリスロマイシン、アモキシシリンは乳幼児に使うこともあるので、絶対に使用してはいけないわけではないけど、安全面を考えると断乳するのが望ましい。1番半減期が長いものに合わせて次の日からの授乳でもOK」と説明されました。
女性の薬剤師さんだったので「もしお母さんが心配なら薬を飲み終えてから1日(24時間)空ける、もしくは完全に母乳に戻さず1日1回から少しずつ母乳にに戻すのでもいいかもね」と提案を受けました。
医師と薬剤師を信用していないわけではないですが、念には念を入れて自分でもしっかり薬について調べるタイプなので、飲む薬についても調べました。
薬の名前 | 一般名・薬効分類名 | 半減期 | 効果 | 授乳におけるリスク分類 | 参考ページ |
---|---|---|---|---|---|
タケキャブ | ボノプラザンフマル酸塩錠 | 7~8時間 | 胃内において胃酸分泌を抑える ピロリの除菌の補助 | 不明 | タケキャブ |
クラリスロマイシン | マクロライド系抗生物質製剤 | 1.7時間 | 抗生剤 | L1 | クラリスロマイシン |
アモキシシリン | アモキシシリン水和物 | 5~7時間 | 抗生剤 | L1 | アモキシシリン |
一番長い半減期が8時間だったので、理論上は8時間で2分の1、16時間で4分の1、24時間で16分の1、32時間で256分の1、40時間で65,536分の1、48時間で4,294,967,296分の1になるという計算になります。
先生と薬剤師さんは次の日からOKと言っていましたが、念には念を入れて薬を飲み終わって48時間空けて授乳を再開することにしました!
自分が安心できる、後悔しない投薬、授乳はどういうものか、先生と薬剤師さんの話を元に考えてみました。計算には間違いがあるかもしれません。
皆さんも情報を鵜呑みにせず、ご自身で考えてみてくださいね!
投薬中の搾乳については別記事でご紹介します!
まとめ
生後3か月の子どもの授乳中にピロリ菌除菌を決断したお話しでした。次の記事では投薬中の搾乳の様子を公開します!
- 授乳中でも胃カメラ検査はできる!
- 治療したほうがいいと判断されれば授乳中でもピロリ菌除菌が可能!
- 胃カメラ検査の後は授乳OK
- ピロリ除菌中は授乳中断を検討する
- 除菌中にしっかり搾乳して完母に戻れた!